うらをみせ、おもてをみせて、ちるもみぢ
宝樹の内装イメージ
※建設中のため、設計プランを基にCGを掲載しています

おしらせ

開堂にあたって、御挨拶

大切な家族の命はどうなったのか。
共に過ごした時間に、どのような意味があったのか。

家族との別れに、不安や寂しさや、悲しみを感じることもあるかと思います。

その思いに光を照らすのが、仏の教えであり、仏の願いです。
そこには「ひとりではない」「意味があったんだ」と思える世界があります。

この記事を書いている4年前の今頃、私は9年連れ添った愛犬とお別れしました。
当時、既に私は一般家庭からお寺に嫁いでいましたが、それでも迷い、立ち止まりました。

そして、同じ想いを抱くご家族の方々と寄り添い歩む場を作りたいと考えるようになり、
「宝樹」の構想が形になっていきました。

私自身が「ここに大切な愛犬のお骨を納めたい」と心から思える施設にするため、
デッサンから描き起こし、素材選び、空間や納骨壇の設計など全てに関わり、
お参りのしやすさや、静けさとあたたかさを両立する空間を再現するために
細部まで何度も検討を重ねました。

また、「宝樹」は単に納骨をするための施設ではなく、迷いや不安を抱えた方に安らぎをあたえ、
ゆっくりと気持ちを整理できる場所でありたいと考えています。

どうか、「宝樹」が皆さまと大切なご家族の「これから」をやさしく支える存在となりますように。
ここで過ごす時間が、悲しみを超えて、あたたかな思い出へと変わっていく一歩になりますように。

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